ふだんから仲が悪いきょうだいだけでなく、親の生前は仲がいいと思っていた家族が相続をきっかけにぎくしゃくした関係になることは珍しくありません。
「仲がいい」というのは、いつのことでしょうか。子供の頃には仲がよかったかもしれませんが、それぞれが成人して家庭を持つようになれば、経済状況も違ってきます。自分の妻子の将来を大切にする気持ちが強くなるのは、当然のことです。
しかも相続のように財産問題が絡むときには、人間の本音が現れます。親がいなくなると「兄弟平等」の原則が前面に出て、互いに権利意識が高まるものです。それをきっかけに、隠してきた不満があらわになることも珍しくありません。
ですから仲がよい今のうちから、相続について考えておく必要があります。やはり親である自分がリーダーシップを取り、元気で体力があるうちに準備をするのが一番です。子供から親に対して「準備をしておいてください」とは言いにくいものですから。
相続・贈与相談センター本部
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